Women and Animals [ 人と動物 ]
私は世間を批判的に捉えることが絵を描く原動力になることが多い。
ワクワクの木も世の中の不条理を感じた時にイメージを抱き、その後自分なりに180 度転換して今のイメージに至った。ヒトと犬や猫が組み合わさったようなモチーフも繰り返し描いているが、元々はアジアでよく見かける女性の職業に対する違和感からだった。しかし絵にするからにはネガティブなイメージではなく、肯定的に受け取れるように転換する。人間と動物(自然)を融合させ、更に言えば人の中の動物性を描くモチーフとして重用している。女性がモチーフとなるので、自分自身の投影のようでもあり、全くの他人を客観視したものでもある、というような対象である。

untitled
2009 / 53 x 45.5/ oil on canvas

SHI-SA-KU ”思索”
2008 / 80.3 x130.3 / oil on canvas
Series-03:女性とイヌ
2004~2005年の1年間タイ北部のチェンマイに滞在し、初めてイヌと女性の共似点に注目した。人々は彼らの世話をしたがり、彼らはその好意に依存しながらも、あくまでも主体性を貫く。そこに愛情の循環を見ることができる。これもまた自然とヒトの共存するイメージのひとつと捉えている。
Series-03:Women and Dogs
I stayed in Chiang Mai in 2004 -2005. At that moment, I started to notice some similarity between women and dogs there. People are eager to take care of them. Meanwhile they seem to depend on people’s favor, they ultimately live after their own heart. I see a rotation of love between them and people. I take this also as one of the images of the space where the nature and the human live next to each other.